面子を潰す論 -「騎士団の誇り」に見る人間社会のサガ-
(2025年11月09日発表)0.はじめに
1.「騎士団の面子を潰す」の起源
2.「騎士団の誇り」の特殊性
3.「騎士団の面子」についての意識
4.スッキリしない「騎士団の誇り」についての補足
5.現代社会と「騎士団の誇り」
(1)モヤモヤの理由
(2)クマ被害ニュースを通しての「騎士団の誇り」の再考
(i)モヤモヤの結末
(ii)モヤモヤする結末になったとしても
6.まとめ
0.はじめに
ロマ1を象徴するイベントと言えば「殺してでも奪い取る」であろうが、私が個人的にそれと同じくらいサガらしさを感じているイベントがある。それは「騎士団の誇り」である。
ロマ1発売当時にはこのイベントについて何とも思わなかったのであるが、後に(ネット時代になって)このイベントで「騎士団の面子を潰す」という結末があることを知って、すごくモヤモヤした気持ちになったことを覚えている。
ということで、今回はそのモヤモヤについて書くことにする。
1.「騎士団の面子を潰す」の起源
イベント「騎士団の誇り」において一度もテオドール&ラファエルを仲間に加入することなくモンスターのボスを退治した場合には騎士団の面子を潰してこのイベントを終了することになるのであるが、実はロマ1のゲーム内や関連文献においてこのイベントに関わって「面子を守る」や「面子を潰す」という類の表現は一切出てこない。では「騎士団の面子を潰す」という表現がどこから出てきたのかと言うと、ロマ1攻略サイトでは古くから使われているようで、おそらく初出はのりおすくりゅう~BBSに投稿された以下のコメントである。
| TNT - 99/11/24 17:34:46 今回の質問です。騎士団の誇りにかけてのイベントなんですが、騎士団のメンツを潰して(ロマサガ2チックに)つまりテオドールとラファエル(ロ?)を1度も仲間にせずにクリアしたときのメリットとデメリットをどなたか教えていただけないでしょうか? |

このようにロマ1研究における「騎士団の面子を潰す」という表現はロマ2に倣ったユーザー発の表現ではあるけれど、テオドールらのお通夜状態を的確に表現しているように思う。
#お通夜状態(overtureを参照)。なお、BGMは孤独のテーマ。
| テオドール 「君たちに先を越されてしまったか。情けない。」 ラファエル 「私が役に立たないばかりに・・。・・すみません。」 ハインリヒ 「君たちの働きは評価しているよ。しかし・・・・。」 テオドール 「もう帰ってくれたまえ。」→強制的に城外へ テオドール 「・・・・」 ハインリヒ 「・・・・」 ラファエル 「・・・・」 コンスタンツ 「・・・・」 |

2.「騎士団の誇り」の特殊性
「騎士団の誇り」はプレイをした感じではRPGの王道であるモンスター退治のイベントのように見える。騎士団領に行くと「近くにモンスターが棲みついた!」と皆が不安がっているので、主人公らがモンスターを退治することで解決するのである。
しかしながら、このイベントは確かに「モンスター退治」という軸もあるのであるが、実はもう1本「騎士団の面子を守る」という軸もあるのである。
そして、この「騎士団の面子を守る」という軸に失敗した場合には騎士団の面子を潰すことになるわけである。
このようにイベント解決に関わる軸が2本あるというのが「騎士団の誇り」の特殊な点の一端である。
どうしてこれが特殊なのかと言うと、他のイベントでは、
・○○が攫われたから救出してほしい!→モンスターを退治して○○を助ければ解決。 ・●●を持ってこい!→●●を入手して渡せば解決。 ・□□を退治して!→□□を退治すれば解決。 ・■■の病気を治して!→アイテムを入手して■■に使用すれば解決。 |
そして、「騎士団の誇り」の実に嫌らしいところであり、特殊さを際立たせている点は「騎士団の面子を守る」という軸が暗黙的であるということである。
つまり、ゲーム内では騎士団の面子を守ってほしいということについては一切言及されていないのである。
これがどれほど特殊なのかを例を挙げて説明するならば、「騎士団の面子を潰す」の元になっているロマサガ2のイベントでは以下のように格闘家から条件が明示された依頼がなされ、その条件を満たせば「格闘家の面子を守る」ことになり、その条件を満たさなければ「格闘家の面子を潰すこと」になる。
| 引用・参考:サガ用語辞典wiki「格闘家」 >用心棒として【ニーベル】を守っていたが、【モンスターの巣】に住み着いた【無機質系】のモンスターに苦戦し、住人からも役に立たないと言われ始めている。 >その後、皇帝が龍の穴を訪れ龍の穴の総帥に話しかけて協力を申し出るとモンスターの巣の中層のブヨブヨしたヤツを倒すように依頼するものの、奥のボスには手を出さないよう求める。 |

このようにロマ2の面子イベントは「指定されたモンスターのみを倒す」という軸1本のシンプルなものであるのに対して、ロマ1の面子イベントは軸が2本であり、加えてそのうちの1本が明示されていないという複雑な構造になっているのである。
3.「騎士団の面子」についての意識
2.で述べたように「騎士団の誇り」における「騎士団の面子を守る」軸は暗黙的である。それ故に、おそらくロマ1をプレイした人のほとんどが「騎士団の面子」というものを意識することなくこのイベントに臨んだのでないだろうか?
つまり、「騎士団の面子を守ってやろう!」とか「騎士団の面子を潰してやろう!」とかそういうことを意識することなくこのイベントに関わって、解決したら結果として「騎士団の面子を守っていた」、「騎士団の面子を潰していた」ってだけなのだと思われるのである。
「騎士団の面子を守る」の達成条件は「テオドール&ラファエルを一度でもパーティーに加入させてからモンスターを退治する」ことであるから、パーティー人数が4人以下でこのイベントに関わって「放っておけない。一緒に戦う。」というRPGの規範的な選択をすれば自然と条件を満たすことになる。
捻くれた人は(初回から)「まあ、関係ないな。」を選択するのかもしれないが、「モンスター」のダンジョン内でテオドール&ラファエルを加入できるチャンスは残されている。
それさえも拒否してモンスター討伐をしてテオドールらがお通夜状態になったとしても、それは必然的な反応なので特に問題は無い。

問題が生じるのはこのイベントに関わった時にパーティー人数が5人以上で「放っておけない。一緒に戦う。」を選択した場合である。
この場合にはテオドールから「・・・・私は今、猛烈に感動しているぞ。かたじけない。だが君たちは人数が多すぎるようだ。厚意だけは受け取っておこう。」と好印象な返答を貰えるものの、テオドール&ラファエルがパーティーに加入したわけではないので騎士団の面子を守る条件を満たしておらず、そのままモンスター退治をすれば騎士団の面子を潰す結末になってしまう。
プレイヤーは「一緒にモンスターを退治して、騎士団領を平和にしましょう!」という善意の気持ちを持っていたにもかかわらずテオドールらはお通夜状態になってしまうので、後味が悪くなってしまうのである。

ではこの場合にどうしたら騎士団の面子を潰さずに済むのかと言えば・・・言い換えれば、どうしたらプレイヤーが「騎士団の面子」の存在を意識できるのかと言ったら・・・おそらく「空気を読む」のである。
テオドールら騎士団連中が主人公そっちのけでヒートアップしている場面でのテオドールの「私が騎士の手本にならねば!」や「君たちは人数が多すぎる」という台詞から空気を読んで、テオドールらを立ててあげるためにパーティー人数を一旦減らして、それから「モンスター」のダンジョン内でテオドール&ラファエルをパーティーに加入させてあげればよい。
ところが実際にそれを行うためには、騎士団領及びバルハラントでは仲間を外すことはできないのでわざわざ大人数の往復の船賃を払ってパーティー人数を減らして戻って来る必要がある。
序盤の大人数の船賃は財産を使い果たしかねない大きな出費となるので、なかなかに悩ましいであろう。
4.スッキリしない「騎士団の誇り」についての補足
3.で述べたように場合によってはプレイヤーが善意の気持ちを持っていても後味が悪くなってしまう「騎士団の誇り」のイベントであるが、このイベントにおけるスッキリとしない点はそれだけではない。まず、「騎士団の面子を守る」の達成条件は先に述べたように「テオドール&ラファエルを一度でもパーティーに加入させてからモンスターを退治する」ことであって、決して「テオドール&ラファエルをパーティーに加入させた状態でモンスターを退治する」ことではないので、ミルザブールの港で2人と別れた後に彼らを再加入しないでモンスター退治をしたとしても騎士団の面子は守られたことになる。
傍から見たら「君たちに先を越されてしまったか。情けない。」というお通夜状態と同じ状況なのだと思うのであるが、テオドールらとしてはモンスターを退治したパーティーに一度でも騎士が在籍していたという事実があればそれで満足らしいのである。
また、騎士団の面子を潰してしまった場合であってミルザブールの住民からの騎士団評は「騎士とは名ばかりだ!」・「格好悪い!」という悪評から「やっぱり騎士団は頼りになる!」・「格好いい!」という好評に回復する。
この評価の回復については、テオドール&ラファエルがヒートアップしながらモンスター退治に出陣する姿をミルザブールの人々は見ていて、その後に(主人公らがモンスターを退治したにせよ)モンスター討伐完了の報が流れたのであろうから、ミルザブールの住民がテオドールらがモンスターを討伐したのだと勘違いして評価を改めたということで何ら不思議ではない。
ただ、ミルザブールの住民たちが誤解しているのを知りながら「騎士団ではなく主人公らがモンスターを退治した」というを事実を隠匿したままにしておくのは、傍から見たら騎士団の面子を気にして手柄の横取りをしているようにしか見えない。

このようにテオドールらは騎士団に在籍する多くの騎士たちの現状に嘆いて「騎士の誇り」を謳いながらも、その言動を見ているとテオドールにとっての「騎士の誇り」って何なのだろう?それでいいの?と残念な気持ちになるのである。
しかしながら、このテオドールの残念さは実は物語の進行上では当然のことで、後の「コンスタンツ誘拐」のイベントにおいてテオドールが騎士団精神の本来の意味・・・掻い摘んで言えば「格好悪くても、背中に傷を負ったとしても、それでも戦い続けて、全世界の民を邪神一派から守ることが一番大事」(ミニオン論2を参照)ということに気付くことに繋がっていくのである。
つまり、「騎士団の誇り」のイベント時点でテオドールらが大切にしている「騎士の誇り」とか「騎士団の面子」は騎士団精神の本来の意味からは外れたものなので傍から見るとスッキリしなかったわけである。

5.現代社会と「騎士団の誇り」
(1)モヤモヤの理由さて、0.において「騎士団の面子を潰す」と言う結末にモヤモヤした気持ちになったと述べたが、その理由について述べることにする。
先述したように「騎士団の誇り」というイベントにおける「騎士団の面子を守る」軸は暗黙的であり、場合によっては空気を読まなければ騎士団の面子を潰す結末になってしまう。
これはプレイヤー側からしたら「良かれと思っての行動したのに結果として顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまった」ということに他ならない。
良かれと思って行動したけれど失敗して大きな被害を出してしまったのならば顰蹙(ひんしゅく)を買うのも仕方がないと思うけれど、脅威を取り除くことには成功しているのだから・・・そんなに自分は責められるような行動をしたのか?・・・と気持ちとして割り切れないのでモヤモヤしたわけである。
そんな「騎士団の誇り」におけるモヤモヤではあるけれど、後年になってロマ1の物語考察をすることを通して、上述したように「騎士団の誇り」の時点でのテオドールらの騎士団精神は誤っていたことが分かったので、やっぱり自分の判断はそんなに責められるようなことじゃなかったよね?と思い直すことができた。
しかしながら、「騎士団の誇り」についてはこうして気持ちの整理はできたけれど、私自身(筆者とら)は空気を読まないで良かれと思って行動して顰蹙(ひんしゅく)を買うことが多い生き方をしてきているので、似たようなモヤモヤは今でもいくつも残っている。
#それ故に騎士団の面子を潰した場合のモヤモヤ感が私に鋭く刺さったのでしょう。

そんな今も残っているモヤモヤの一つをここで吐き出すことにする。
職場で野菜の研究をしている方(「A氏」とする)が畑の管理もしていらっしゃったので、園芸にも関心のあった私は畑の一区画を貸してもらえないかとA氏に申し出た。
そうしたらA氏は快く畑を貸してくださり、私はそこで野菜作りを始めることができた。
そして夏が来て、畑の道や周辺には雑草が生い茂ってきた。
田舎育ちの私としては畑や田んぼの草刈りは当たり前のことだったので、畑を貸していただいている恩があるからと思って草刈り機を自腹で購入してきて、畑の草刈りをしたのである。
その結果、A氏にものすごく怒られてしまった。
さて、みなさんはどうしてA氏が怒ったのだと思いますか?
A氏が雑草の研究をしたかったとか、意図的に雑草を育てていたとか、そういうわけではありません。
A氏が自分で草刈りをしたかったというわけでもありません。
・・・と言うか、意外なことにA氏は畑の草刈りをしていませんでした。
・・・と言うのが答えなのですが、A氏が怒った理由は「草刈りは業者に任せているから、今年度に草刈り用の費用を使わなかったら、次年度の草刈り用の費用が研究費用として配分されなくなってしまう」というものでした。
そんなわけで、この一件は良かれと思って草刈りをしたのだけれど、草刈り機の購入費、草刈りの労力と時間、さらには後日A氏に持って行った謝罪の菓子折りの費用・・・私にとってはマイナスばかりで散々な苦い思い出になったのでした。

A氏のおっしゃる理由については全くもってその通りで納得するしかないし、社会人としての当然のお作法である報告・連絡・相談を怠った私に落ち度があるのは重々分かっている・・・分かっているのだけれども・・・それでもね、草刈り自体を失敗しているわけではないので・・・私としては騎士団の面子を潰した場合と同様のモヤモヤした気持ちが今も残ってしまっているのである。
(2)クマ被害ニュースを通しての「騎士団の誇り」の再考
実のところ本稿を書いてみようと思い至ったキッカケは、最近毎日のように報道されている北海道・東北地方でのクマ被害のニュースを見ていて、私が「騎士団の誇り」で感じたモヤモヤと重なるものを感じたからだった。
モンスター退治なんてファンタジーの世界の話・・・何て思っていたけれど、報道されるクマはまさに現代のモンスター!!
そんなモンスター(クマ)の脅威にどう対処するのか?・・・現在の状況は「騎士団の誇り」と類似するのである。

(i)モヤモヤの結末
連日の痛ましいクマ被害のニュース・・・そんな中に毛色の違うニュースが混じっていた。
猟友会出動拒否のニュースである。
一つは北海道砂川市での猟銃許可取り消し処分を発端とする出動拒否であり、もう一つは北海道積丹町での町議会副議長の暴言を発端とする出動拒否である。
参考:
・「ヒグマの駆除はもうできん!」怒りの声を上げる北海道の猟友会…ヒグマ駆除ハンター“猟銃許可取り消し”の衝撃(文春オンライン)
・【独自】渦中の副議長が激白「僕は悪くない」北海道積丹町の猟友会"出動拒否" クマ出没頻発も問題長期化へ(HTB NEWS)
これらの出動拒否はまさに「騎士団の面子を潰す」の結末なのではないだろうか。
つまり、いずれも「クマ退治」という主軸は適切に達成しているのに、「現場を知らない裁判官の判断」や「副議長の面子」という別軸が横槍を入れてきたせいで猟友会の方々をモヤモヤさせてしまったがために生じた事態なのである。
猟友会の方々は義務でクマ退治に対応しているのではなく善意で命を懸けてやってくださっているわけなので、そういう気持ちを無下にされたならば「もうやりません!」となっても仕方がないと言わざるを得ない。
こうした現状を鑑みると、ロマ1の主人公らは命を懸けてモンスター退治したのに顰蹙(ひんしゅく)を買ってモヤモヤさせられて、後にコンスタンツが誘拐された際には初対面のような対応をされ続けるという陰湿な嫌がらせを受けて、挙句の果てには「サルーインを倒す運命」という名目でコンスタンツを救出することを「義務」のように押し付けられたにもかかわらず再度命を懸けて救出に向かう強い心を持っていたけれど、そうでなかったならば「もうやりません!」と見捨てられていても何ら不思議ではなかったわけである。

(ii)モヤモヤする結末になったとしても
クマ被害のニュースの中に「騎士団の誇り」のモヤモヤについて考えさせられるニュースがもう一つあった。
クマに襲われている夫婦の救出に入って返り討ちにあい亡くなられた方のニュースである。
参考:秋田・東成瀬村でクマに襲われ1人死亡3人重傷 村役場付近、1頭を駆除(日本経済新聞)
>佐々木さんの顔や頭には引っかかれたとみられる深い傷があり、死因は顔面損傷による低酸素脳症だった。
>屋外にいた夫婦が襲われ、助けに行った佐々木さん父子が巻き込まれた可能性がある。
私の地元は田舎で、ニホンザル、シカ、カモシカ、イノシシ、ハクビシン、ヌートリア、テン、イタチ、ウサギ、キツネ、タヌキといった野獣を間近で目撃したことはあるものの、幸いにもまだクマには遭遇したことはない。
しかしながら、仮にクマが出没して、家族や近所の見知った人がクマに襲われていたら、私も↑のニュースで亡くなられた方と同様に「無謀にも戦いを挑む」と思う。
私は決して正義の権化ではないので、例えば東京遠征中に通り魔に見知らぬ誰かが襲われている場面に出くわしたとしても決して助けに入るようなことはしないだろう。
けれど、地元となったら・・・やるしかない!のである。
その際の軸は「クマを撃退して救出する」のみ。
差し迫った時には目の前のことで精一杯で空気を読んで別の軸のことを考慮している余地など無い!

・・・結局のところ、主軸の達成のために善処して、後で別軸で難癖をつけられることになったとしても、それはそれで仕方がないのかもしれない。
仮に主軸をやらなかったら、それはそれでモヤモヤするかもしれないし・・・。
ということで、「やらずにモヤモヤするよりも、やってモヤモヤしたほうがまだいい」くらいの気概で生きていけたらいいなーっていうのが私なりの落としどころでした。
6.まとめ
本稿では「騎士団の誇り」で筆者が感じたモヤモヤについて検討してみた。ロマ1屈指のインパクトを誇る「殺してでも奪い取る」は生き物が根源的に持つ弱肉強食のサガを描いているから誰しもが心を震わされるのだと思う。
一方で「騎士団の誇り」は人間社会の面倒くささ・・・即ち、人間が発展させてきた共同体・コミュニティーに潜在する社会的なサガを描いているが故に、その歪(ゆがみ)にハマった人をモヤモヤさせるのだと思う。
即ち、このモヤモヤは人間社会のサガであり、私たちが人間社会で生きている限りは無くすことなどできないのでしょう。
